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森田忠明事務所

Author:森田忠明事務所
「玉鉾書院」(志士遺文・和漢古典等の学舎)を運営。機関誌「季刊ゐしんぴあ」発行。また「日本歌壇」(定例歌会毎月開催、会報「日本歌壇」)、「國民行動」(在野有志活動網 機関誌「國民行動」 、國風講座(國民行動主催)、「玉鉾奉仕団」(皇居勤労奉仕団体)、「大詔奉戴祭」「天長節を祝ふ会」の事務局担任。nippon@plum.plala.or.jp  http://ishinpeer.jp(準備中)
(写真=北岳より望見する富士)

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獨酌舒嘯

森田忠明事務所 【社稷廓清 草莽崛起】
2008年08月の記事

大幅弛緩した対北制裁の覚悟

 八月十一日にも発動されようとしてゐた米国による北朝鮮のテロ国家指定解除が先送りとなつた。北が本格的な核計画申告の検証を受けるには現時点では余りにも玉虫色、換言すれば誤魔化しが多いからで、さすが中東に手を焼いて北に甘くなつてゐた米国も寸前で思ひとどまつたか。
 米国の出方に一喜一憂するしか能のない日本政府もひとまづは安堵し、五輪開催中の中国は瀋陽での日朝協議に取り組んでゐる。だが、果たして日本側が望むごとく、したたかな北朝鮮が拉致被害の「生存者を発見して帰国につながるやうな形での再調査」をするかといへば、過去の経緯に鑑み否定的たらざるを得ない。
 そもそも日本側からすでに、「再調査の進展状況に応じ、制裁の段階的解除」を通告されてゐる北朝鮮が、おいそれと全面的にひれ伏すわけもない。制裁解除の第一着手、「貨客船万景峰92ほか北朝鮮籍船舶の入港」と「人的往来の再開」で当面は十分と見なす北は、それに見合ふだけの「再調査結果」なるものを提示するに過ぎないであらうからだ。
 実は、改めて「再調査」なんぞしなくとも、北朝鮮中枢は拉致日本人の現況を確実に把握してゐる。それを、「協議」といふ儀式を通じて北に依頼する一方の日本側の立場は格段に弱い。「進展状況」「段階的解除」の表現自体、日本の出方を見据ゑて情報を小出しにする北の老獪さに基づく。力ある米国さへ六ヵ国協議で梃ずつてゐるといふに、終始米国頼りのわが国が常に北の掌上で踊らされずに済むはずがない。よほど覚悟を定めて毅然とした戦略を練る要あるを知らねばならぬ。
 米国のテロ国家指定解除をもつて、拉致事件もあはや幕引きかと危ぶまれた。日本国内に山崎拓ごとき対北早期友好確立派が擡頭してをり、首相自身にしても「対話」重視に傾いてゐるからだ。彼らは、拉致事件は単に人権問題にあらずして国家主権侵害行為であることを肝に銘じてゐない。力なき上に、北朝鮮に甘く見られて何ら痛痒を感じぬ恥知らずと断じてよからう。
 その証拠がこのほど明るみに出た。先の日本政府発表の北朝鮮制裁一部解除の項目が、あらうことか朝鮮総連が政府に要請してゐた解除に関する主要項目を丸呑みにしたもの、と。北の最重点項目が案の定、「船舶入港禁止」と「人的往来制限」の解除であつたことが逆証明されたのだ。
 対北制裁継続の覚悟が、このところ大幅に弛緩してゐる。拉致された国民を今なほ半島に呻吟せしめてゐる元兇は、憤ろしいかな、これまた同じ日本人である!

〈竹島〉に欠落する国家意識

 政府人士の不明は決定的

 七月十四日、文部科学省は中学校の新学習指導要領(四年後完全実施)社会編の解説書を公表した。曰く、
 「我が国と韓国の間に竹島をめぐつて主張に相違があることなどにも触れ、北方領土と同様に我が国の領土・領域について理解を深めさせることも必要である」
 韓国が占領中の竹島の問題に初めて触れたのは遅きに失したとはいへ、国家意思の表明と思へば歓迎すべき決意ではある。
 しかし、わが国固有の領土であるに拘らず、「竹島をめぐつて主張に相違がある」とはあまりに不鮮明。実は、文科省が「我が国の固有の領土」と明記せんとした当初の方針が、韓国から理不尽な横槍を受けた結果、外務省の「配慮」方針を汲んだ福田首相の最終判断によつて、直接的な領有表現を避ける形で変更されたといふのだ。
 解説書は北方領土について、「ロシアに不法に占拠され、返還を求めてゐる」と、従来の表現に「不法に」を加へた。だが、竹島となるとトーンが一段と落ちる。「両国の主張に相違あり」とは、領有国の主権を擲つて帰属先不明をわざわざ提示したこととならう。
 なにゆゑ首相は、かくのごとき不明に陥つたか。政府はその理由を、「李明博大統領と福田首相のシャトル外交は軌道に乗つてをり、日韓関係がぎくしやくすると、新時代に向けた積極的な動きが頓挫する。拉致問題解決にも悪影響を及ぼしかねない」(町村官房長官)と弁明するが、とどのつまりは韓国への筋違ひの「配慮」が生ぜしめたもの。

 韓国の驕慢と錯乱と

 日本政府がかねてより自身の腑甲斐なさを隠蔽する口実とし、そのために国益を大幅に損なつてきた「配慮」といふ専売特許を、福田政権もまた得意顔で駆使してゐるたはけな構図が見えてこよう。領土問題における「配慮」なるもの、いかにわが国を挽回不可能な最悪の地位に陥れるかを想定せぬ不届き至極の発想であることか。竹島が早晩、国際社会から「韓国領」と認定される危険性への無頓着さ、まことに憤慨措くあたはざるものがある。
 見よ、「配慮」の果ての腰の引けた文言をすら許容せぬ隣国の驕慢を。卵投擲や国旗侮辱では済まずして「開戦」をあげつらふその錯乱を。盗人猛々しいとは正真正銘このことを指すが、誤信であれ自国領と信ずればこそ民族的ヒステリー状態を臆面もなく晒しうるのである。かくのごとき無法国家を眼前にして、「一つの案件で日韓関係が大きく左右されるのは避けたい。冷静な対応を期待する」(町村)などと説くのは領土問題を軽視する者の戯言に過ぎまい。
 「日韓新時代」「未来志向」といつた古証文は今や、文字通り色褪せてゐる。竹島や歴史認識で韓国がその言ひ分に異を差し挟ませぬこと、中国の尖閣・人権・友好その他におけると瓜二つであるのは自明である。さうした独善を野放しにしたままの「新時代」も「友好」も、どだい構築不可能事に属する。わが政府人士の意識改革なくして野蛮国との対等の交際は無理といふものだ。

 鞏固たれ「天皇国」意識

 日韓両国の「新時代に向けた積極的な動き」は、韓国竹島掠取といふ国際法に悖る蛮行の前に、すでに頓挫して久しい。この期に及んで「新時代」「未来志向」「善隣」等々、歯が浮く美辞麗句を弄ぶでない。進んで多年弄んだがために、竹島は言はずもがな靖國神社や教科書ほか多面にわたつて煮え湯を飲まされてきた苦渋を想起せよ。拉致事件解決に悪影響を及ぼしてゐるのは、むしろ太陽政策とやらにうつつを抜かしてきた韓国自身でなかつたか。
 真物の日韓新時代を拓開しようとならば、位負け外交を断乎停止しなくては埒があくまい。何を好んで顔色を窺つてきたか。日本国としてなすべきこと山ほどあるなかに、対等あるいはそれ以上に物申せる度胸の涵養が最も望まれよう。
 必須の意識改革とは、国家意識の回復をいふ。眼中に党派あつて国家なき者は、永遠に竹島を盗られ、つひに国を亡ぼす。国家は政府にあらず、断然祖国である。天皇国日本である。天皇国日本の公僕意識も鞏固に、勇を鼓して竹島奪還に邁進するこそ、政府人士の使命と知れ!

「跪中」首相は即刻退場せよ

 「(中国韓国等の)友達が嫌がることはしない」
 福田首相が昨年九月、自民党総裁選で靖國神社参拝をめぐつて吐いた科白である。そのとき一般国民多数が訝つたものだ、「日本の嫌がることを彼らがしてゐるではないか」と。
 この常識をもつてする疑念への明答は、要するに福田首相が、非常識にも外交問題に関し軸足を肝腎の日本にではなく中韓に置いてゐるといふに尽きる。むろん、それは日本国総理として決して許される姿勢ではない。
 ところが近頃また、終戦記念日の参拝について下卑た啖呵を切つた。
 「私の過去の行動を見てほしい」
 いふまでもなく日本国民のひたすらな念願を、そして何よりも幾百万英霊をもののみごとに裏切つて中韓の要求に唯々諾々、改めて両蛮国政府のために犬馬の労をとると誓つたに等しい言辞である。外国政府に尽さうとする決意を、さも自信満々のていで断言されては身も蓋もあるまい。
 だが、その自白めいた「過去の行動」が如実に炙り出しやまないのは、首相自身の度しがたい非日本かつ国賊ぶりにほかならぬ。拉致、対北制裁一部解除、東支那海掘削、毒ギョーザ、チベット竹島等、国家存立あるいは国際正義にかかはる重要案件で見せた日本の宰相らしからぬ一連の低姿勢、いや、国利民福を放棄して国を売るに近い所業は、挙げて心ある国民の怨嗟の的ならざるはない。
 かかる体たらくの福田首相のこと、先の中国製ギョーザ中毒事件と同類の中毒被害が中国国内で発生してゐた事実を知らされながら、当の日本国民への公表はおろか関係閣僚にすら伝達しなかつた不実は、単なる隠蔽体質との語をもつてする批判に終りはしない。一に、祖国の儼存に目を瞑る対中拝跪、へなへなと跪く跪中体質の発露に相違なからう。烏滸の沙汰である。
 五輪開会に乗じて詣でた中国首脳に対しては、海底資源・チベットなど、つひにわが国の主張をまともにぶつける当然の勇を欠いた。かうしてもつぱら胡麻すり同然の笑顔を振りまくに終始したのも、すべて「過去の行動」の延長線上に位置する。まことに、日和見主義者ないし風見鶏の遙か上を行く跪中確信犯と断じて大過ない。
 平成二十年夏、憤ろしや国威は傾斜の度を加速中だ。幾百万英霊の慟哭の声が聞える。回天を悲願とする国民の形相は凄まじい。靖國に額づく真心なきまま国益放棄に盲進する福田首相、その即刻の退場を勧告するものである!

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